FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2回連続更新なので注意~

第五幕

「キョンさん、どうぞ」
「あ、ありがとうございます。」

 みつる先輩が入れてくださったお茶をいただく。…うぅ~ん、旨い。どうしてただのお茶がこんなにも心を落ち着かせるんだろうねぇ。それだけじゃなく、幸せな気分になるのはきっとみつる先輩が天使だからに違いない。

「朝比奈さん、美味しいですよ。」
「わぁ、ありがとうございますぅ。勉強した甲斐がありました。」

 元はハルヒコが無理やりやらせていることだというのに、なんて真面目なお方だ。

「やっぱり、みんなに美味しく飲んで欲しいですから。」

 ハルヒコ。この献身の精神を見習えよ。そうしたら少しは愛嬌も出てきて良い男になるぞ。

「涼宮さんもどうぞ。」
「おう、ありがとな。・・・っ、ふはぁ~うまい!今日も最高だなぁみつる!」
「はい、ありがとうございます」  
「やっぱ、メイドに入れてもらうお茶は格別だよな~」

 いや、まぁ、それには同意するが。やはり中身が男というのは・・・みつる先輩じゃなかったら抗議や批判が殺到である。
 
「さて、落ち着いたところで。」

 ハルヒコが椅子の上に立つ。さぁ、何が来るんだ、今度は。

「コホンッ。我々SOS団は明日!神社で不思議探しを行います!お前ら、覚悟して集合するように!時間は朝8時。これは団長命令であり、異論は認めん!もちろん、遅刻や欠席にはペナルティを課すからな!」

 えぇっと、ハルヒコ。神社でって、一体何をするんだ?もうちょっち、具体的に頼む。まさか、神様にでも挨拶がてら喧嘩を売りに行くのではあるまいな。いや、ハルヒコが居る時点で他の神様が存在しているのかも怪しい。もし居るなら誰かコイツの横暴を止めてやってくれ。

「キョン子。お前、神社やお寺が何でそこらかしこに存在しているのか知ってるか?」

 そりゃ、よく分からんが。八百万の神様を祀ってるからじゃないのか。無病息災とか恋愛成就とかその地の災いを鎮めたり、願いを叶えたりするためだと思うがな。

「でも、神様って誰も見たこと無いじゃんか。詰まり、俺たちには見えないところ居るわけ。ってことはぁ、異次元の住人なわけだ!」
「ほうほう、それで?神様にお願いしてその異次元とやらに連れて行ってもらうのか。」
「違うって。そんなお願い、あっちが聞いてくれるはず無いだろ?いつもどっかでふんぞり返って、俺たちを見ているだけの奴なんだから。なら方法はひとつ、俺たちが無理やり行ってやるんだよ!」

 ああ・・・やっぱり喧嘩しに行くんだろうな。こんなに俺が願ってるのに不思議なことがヒトツも起こらないのはどういうことだー!サボッてるんじゃねー!ってな。神様、もし居ましたら寛大な心でスルーしてください。

「他に、質問あるか?」

「いえ、特にありません。」
「無い。」
「あ、あの。お弁当とか作っていきましょうか?」

「お、いいな!頼むぜ、みつる!」

 そうか、街中じゃないからお昼にささっと食べるわけにも行かないわけだ。危うく、昼抜きでハルヒコの思いつきに付き合わされるところだったよ。流石はみつる先輩だ。

「そうだ、キョン子。お前も弁当持って来い。もちろん手作りでな!」
「な、なんであたしがっ!む、無理だよ料理なんて・・・。」
「別に満干全席作ってこいってわけじゃねぇよ。とりあえず腹が膨れるなら何でも良いぜ!」

 なんてこった・・・。明日になる前にこんなペナルティがあるとは思わなかった。恐るべし、ハルヒコ。

「じゃぁ、俺は明日の準備があるから先に帰るぜ。後は自由行動ってことで、解散!」

 そう言うとハルヒコは意気揚々と走り出して行った。はぁ・・・どうすればいいんだ。

「あの・・キョンさん。僕が多く作っていきましょうか?」

 ああ、優しいお方だ。頭の中の砂嵐を遮断してくれるオアシスですよ、みつる先輩。

「…お気持ちは嬉しいのですが、朝比奈さんに負担をかけさせるわけにもいかないです。なのでコレはあたしがやりますよ。」
「・・・そう、ですか。怪我はしないように気を付けて下さいね?」
「はい、気をつけます。ご心配ありがとうございます。」

「・・・・では、我々は買出しに出かけましょうか。」

 古泉が提案する。お、それはいいな。あたし1人じゃ何を買ってどう作ればいいかなんてわからんからな。買い物ついでにみつる先輩にでも聞いてみよう。

「長門も来るか?」
「何を?」
「明日の昼の弁当の食材を買いに行くのさ。これで、うまいものができるかどうか6割がた決まる。」
「・・・行く。」

 よし、決まりだな。む、何か長門からやる気のようなものを感じる…?
 
 それからあたしたち4人は買い物を済まし、明日の行事に備えた。ほんと、異次元なんて現れなければいいがな・・。

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。