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虹色の海路に 無数の言葉たち

第64幕

「ほらほら、キョン。早く早く!」

 砂浜の熱を遮断するビニル製品と日光の熱を和らげるビニル製品を二つ、高校生七人が入れるくらいに設置する。上から見れば目ん玉が二つある感じだろう。砂浜の熱を遮断するビニル製品の四つ端を落ちていた大きめの石ころで留めて、途切れては吹き返す、心地よい風に飛ばされないようにした。
 けれども、俺たちが日光の熱を和らげる傘状のビニル製品が作り出す涼しげな影の外にいるのは、恒例の日焼け防止の液体塗りあいをやっているからだ。何故か一人だけ紺のスクール水着で目立つキョン子は、上はブラのような、下はパレオといった赤色を基調とした水着のハルヒに無理矢理な感じで塗って貰っており、水色と灰色のコントラストが眩しい、競泳のような水着を着た長門は可愛らしい花柄のピンクとオレンジ色を合わせた水着を着た朝比奈さんに丁寧にやってもらっている。朝倉は髪の色に負けないくらいの群青色のビキニの水着をきて、直立不動でどこか一点(ハルヒの方か?) を見詰めている。

 ああ、こうしてみると、SOS団とはなんと甘美な場所であろうか。その色香に惑わされて寄ってくる働き蜂が居たらそっと、帰してやろう。此処は危ないから近寄ってはならんとな。
 偶にこんな見ているだけで癒されるような光景を拝める役得があるくらいで、あと九割は苦労とうんざりの連続なのさ。
「ほら、キョン子。もっと力抜かないとわきの下も塗れないじゃない!」
「塗る必要無いだろ!」
「あるのよ。スクール水着ってのはね。撥水性を上昇させるために紫外線を通しやすくなってるのよ。だから、本当は身体全体塗らなきゃならないの。これ常識だから!」
 うそつけ! 大体なんで"あたしだけ"なんだ。まさかと思って、前を見てみりゃしっかり『涼宮』って書いているし、あたしのじゃないってのが更に羞恥心を上昇させるぞ?!
「ふふぅん。計画通りね……」   
「ハルヒ!」
「なによ。サービスよ、サービス。夏といえばスク水! 番組放送四回目前後はサービス回と決まっているの! だから、文句を言わずに塗られなさい!」
 嫌だ。此処でしたがってしまえば一生ハルヒの支配下に入ってしまう気がする。
「それを着た時点で、あんたはアタシのものみたいなものじゃない」
 それもそうか・・・。

   ッグ

 血が出そうなくらいに握力を全開にする。
 あいつ、何言ってるのかしら? キョンちゃんはあたしのものよ? 有希からの制限を解除できれば今すぐにでもあの場所を取り返すのに……
「……その前に」
 朝比奈みくるの背中に日焼け止めを塗る有希がこちらを見詰める。
「貴方は鼻腔と咥内から出ている血液を処理すべき」

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コメント

No title

朝倉ー!鼻血出してんのかよww
完全にハルヒのおもちゃだな、キョン子。
男性陣はどうするんでしょうね、こんな蚊帳の外状態(笑)

No title

朝倉ー!鼻血出してn(ry

ハルヒのジャイアニズムが加速(?)で、
日焼け止め塗りシーンがあって、
ハルヒがキョン子に塗るっていうことで、

どうせなら全身に塗って欲s(殴打

No title

蔵人さん>コメント有難う御座います!
ええ、そりゃもう紺の水着が紅になるほどに。
出血多量? いいえ、苺ジュースです。
ハルヒにゃ誰もが僕に見える……のかもしれないですね。


探求閲覧者さん>コメント有難う御座います!
ええ、そりゃもう紺の水着が紅ry

ああ。もうだから、ここ健全サイトですから!
そんなもの塗るなんて出来ません! ローショry
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