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君が願えば銀河の彼方へ無限に飛べるはず

第8幕

 さて、いま神聖な服を着てあたしたちSOS団が何をやっているのか。竹の幹に竹の枝を束ねた道具で落ち葉集め。所謂、お掃除である。焼き芋でもするのかい?弁当の後じゃ無理だぞ。ま、関係の無い他人から見れば問題ない。心を清める意味では立派な修行に見えるだろう。掃除には魂をかき集めるとか、邪を払うって意味もあるらしいしな。それに、この場を借りるのに提案されたボランティアらしい。ギブアンドテイクだ。よくそれで許して貰えたものだよ。けど・・

「なぁ、何でこうなるんだ」
「ん? 何がだ、キョン子」
「・・・なんで、全員が巫女服着てるんだよっ」

 男3人、女2人の集団が全員巫女服。とても、異様です。朝比奈さんはまだいい。けど、ハルヒコ。お前は 完 全 完 璧 に似合ってないぞ。あと、その団長の腕章をとれぇい!!素直に神官の服を着ろ!そして長門よ、本を読みながらの竹箒捌き。恐れ入る。

「まぁまぁ、いいじゃんか。似合ってるよなぁ勇希?」
「似合っている。」
「私もとても似合ってると思いますよ?」
「む、むぅ。」

 そんな真っ直ぐな視線で言わないでくれぃ・・・なんだか長門が言うと素直に受け取ってしまうな。古泉、お前には聞いとらんぞ。

「それより、キョン子」
「なんだ。」
「にぱー☆ てやってくれ、飛びっきりの笑顔で!」
 
はぁぁぁぁ?意味がわからん。それにやりたくないぞ。なんか嫌な気配がする、良くないリビドーを感じるよ。

「むぅ、確かにどういうものなのか分かってないとやれないわな。それに心が篭っていなければ意味が無い!…おし、なら手本を見せてやる。」

 そう言って。みつる先輩を連れて来るハルヒコ。お前がやるんじゃないのかよ!しかし、みつる先輩。これは男であることを完全に忘れてしまいそうなほどにお似合いですよ。まぁ、コレを言ったらみつる先輩は落ち込むかもしれないので黙っておこう。

「ほら、みつる!さっきのあれ、やってくれ。」
「え、またですかぁ?・・・え、えっと・・」
「俺にじゃない、キョン子にだよ!お手本見せてやってくれ!」
「え、えええええ!キョンちゃんに!?」
「ほら、はやくっ」
「う、んと、えと上手く出来るかどうか分からないですが・・・じゃ、じゃぁ行きますよ?」
「は、はぁ・・・」

 竹箒を体の前でぎゅっと握り、正面に立つみつる先輩。そして、首を少し傾けつつ

「に、にぱー☆」

 飛びっきりの笑顔。いや!天高くズバ抜けて行くような快晴の表情は朝から今までの疲れをふっ飛ばしてくれました。父さん、私は今幸せなわけで・・・。

「ど、どうでしょうか・・?」
「え、ああ、良かったです!凄く癒されました!」

 すこし昂揚し困惑している朝比奈さんの顔に笑顔が戻る。ああ、世の中捨てたもんじゃないな。

「キョン子。なに惚けてるんだ。次、お前の番だぞ。」
「んぁ!?」
「ほれほれっ、さっさとやりな!」

 期待度メーターが最高値のハルヒコ。ああ、朝比奈さんまでそんなワクワク顔で・・・これはやるしかないのか。まぁ、あれだ。朝比奈さんへのお返しだぞ。 よ、よぉし――

「・・・にぱー☆」

 ど、どうだ。うまく・・・いったか?すこし緊張して苦笑気味になったかもしれない。目の前の2人が硬直している。

  ガバッ

「キョン子ぉぉぉぉぉ!」
「って、こらぁ!いきなり抱きつくなっての!!!」
「いや、こりゃもうこうするしかねぇだろぉ!やはり、俺の発想は間違ってなかったぜぇ!」
「きっと、これで何かの扉が開いたハズだ!さぁ皆、探すぞ!」

 どんな発想だよ、まったく。こんなんでどっかに繋がったり開いたりしたらな、とある科学者やちょっとおでこがが広い白髪の博士とか救命胴衣を着た少年は苦労しないんだよっ。確かに…あたしの中の扉がどっか開いた気がするが・・・ええい!クローズド・ドア!
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